December 08, 2005

作家の日記

アポロ13号の骨折の回復具合が思わしくないので、今日は大きな病院にMRI検査に行った(付き添い)。万一、うまく接合されていないとしたら、どうなるのだろう???

ちゃんと歩けないなんてことになって、杖でも使うようになったら、整形外科に来ているおじいさんやおばあさんが持っている杖というのもカッコ悪そうだから、やっぱり、ルシウス(マルフォイパパ)の杖を買っておくべきかなあ・・・なんてことも考えたり。(^^;



ところで、たまに日本の作家の日記をウェブ上で読んでみたりもするのだが、正直言ってどれも面白くない。出版される作品と日記とは、全然違うものなのだなと思う。むしろウェブ上では、素人の日記のほうがよほど面白かったりする。

そういう作家たちが書いている日記は、だいたい本当の日常なんだろう。本当の日常というのは、他人が読んで面白いとは言えないのだろうと思う。ということから、ちょっと飛躍するかもしれないが、サマセット・モームの言う「日常を切り取ってそのまま投げ出したような小説」というのは面白くないのだと思う。「作家たるもの、手を加えて面白くしなければならない」として、D.H.ロレンスと喧嘩をしたのがモームだが、私もモームに賛成だ。

日常が波乱に富んで、毎日が面白い人生を送っている人がどれほどいるだろう。例えば『ブリジット・ジョーンズの日記』が売れて、多くの作家が「○○の日記」というような本を出したが、それらはあくまでもフィクションだ。事実に基づいていたとしても、かなりの手が加えられているに違いない。単なる日常の記録でしかないものは、だいたいが面白くないものだと思う。

なので、いくら有名な作家といえども、脚色もせずに本当の日常をそのまま書いたものは、面白くも何ともないのだろう。あるいは、本当の日常を書いてはいるが、真の日常を隠していると言うべきか。ウェブで公開する日記に、何もかもあからさまに書ける人は、ほとんどいないと思う。

しかし、真の生活は隠していても、だいたいが本当の日常をそのまま書くのは楽だ。だから、出版する作品には神経を使うが、儲けにもならない日記には、気も頭も使わないという作家が多いのだろうと思う。

それでも、毎日書くことは大事だそうだし、古今東西の偉人も「日記を書きなさい」と薦めているくらいだから、人間形成には役に立つのだろう。べつに作家にならずとも、自分の内面を見つめるには、とても有意義な手段だと思う。過去に書いたひとつの事柄から、それにまつわるさまざまなことが思い出せるからだ。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『悪夢の秘薬(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 大滝 啓裕 (翻訳)
文庫: 325 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594039502 ; 下 巻 (2003/04)
内容(「BOOK」データベースより)
モネは怪しげな“珍奇博覧会”なる見世物小屋にひんぱんに出入りしている。ジャックは、その見世物小屋に潜入した。そこで彼は驚愕すべきものを目撃する。それは、再びみることはないとおもわれた、魔界の使者ラコシの姿だった。かつて壮絶な死闘を繰りひろげ、死滅させたはずのラコシ!新麻薬とラコシを結ぶ見えない糸とは?ジャックは、かつて倒したはずの敵と再びまみえることに…!ついに映画化される傑作『マンハッタンの戦慄』につらなる好評アクションホラーシリーズ最新作。